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巫女ホシの文書:「女王の詔」

 

<現代語訳>ヒイロとココロの娘である私は、ホシは、明日、「太陽の娘、ホシ」に生まれ変わります。
私は女王の詔を賜り、衣を授けられました。村という村に住む、すべての乙女たちが夢見る誉れ。

 

母は喜び涙を流し、父は誇らしさで顔を輝かせています。
父がこれほど朗らかに微笑むのを見たのは初めてです。
この最高の栄誉により、私たち一族は邪馬台国の名家に名を連ねるでしょう。
生涯、何不自由なく暮らせるのです。

 

それどころか、私が女王になる日がくるかもしれないのです。
それなのに・・・この気持はどうしたことでしょう?
始めは気のせいだと自分に言い聞かせましたが、不安は日増しに募るばかり。
かといって、召し出しを拒むことなどできない。
そんなことをすればわが一族は終わりです。
それでも・・・私は女王が恐ろしい。

 

 

ホシという名の、若い巫女の日記ね。ホシは自らが仕える女王を恐れていたみたい。


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