ディフィニティブエディション

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トゥームレイダー:ソラリの告白記事一覧

島に流れ着いてから何日も、天候は荒れ続けた。雨風をしのぐ場所も食料もなく、動くことさえままならず、まるで巨大な手に押さえつけられているかのようだった。ようやく嵐が去ると、ファザーマサイアスがやってきた。穏やかな物腰の男で、俺たちが何者でどこから来たのかを知っているようだった。マサイアスは俺たちの母国語で話しかけてきた。そして、この島の真実を明かし、二者択一を迫った。救済か、それとも死か…刃向かう者...

俺はファザーマサイアスの手下になった。ほかに選択肢はない。この島から出られないなら、これ以上は望むべくもない最高の地位だろう。マサイアスは俺を「第一ソラリ」と呼ぶ。あの男は正気を失っているかもしれないが、頭が切れるし危険な存在だ。何より、この島のことを熟知している。ここから脱出するには、あの男が唯一のカギだ。マサイアスのおかげで不満はない。武器や食糧の心配もない。嵐が運んでくるものはすべて俺たちの...

マサイアスの指示で、屈強な男たちを仲間に加えている。利口な者ではなく、命令に進んで従うものでなくてはならない。疑ったり反抗したりする者は即座に処刑の対象となる。女に関しては…マサイアスが処遇を決める。大半は闇を徘徊する者たちの餌食にされるが、儀式に供される者もいる。みんなこの異常な儀式になんとか耐えて付きあっているが、なかには本気で信じ始めている者もいる。この島を取り巻く嵐は明らかに何かに操られて...

教団員が100人を超えた。古い城からの物資の運び出しに着手し、山のふもとでは街の建設が始まる予定だ。この島には昔日本人が造った輸送設備があり、それを利用している。古代エジプトのピラミッドのように、太陽の女王を讃えるための建築だという。だが、そんなのは見え透いたウソだ。マサイアスは時間稼ぎをしている。これは教団員の気をそらすための方便に過ぎない。儀式だの、嵐だの、過激な殺りくだのを繰り返しても、団員...

新たな仲間には、仕事、つまりソラリ教団での目的が割り当てられる。マサイアスが太陽の女王とのつながりを証明し続ける限り、団員たちはあの男に従うだろう。入信の儀は過酷を極める。人間性を破壊し、冷酷な人格を形成するためだ。新入りは洞窟の奥に放り込まれ、飢えながら自らの身を守らなければならない。試練は数日、ときには数週間におよぶ。生きて出られた者だけが、仲間となる。マサイアスの力の正体は未だにわからないが...

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