ディフィニティブエディション

スポンサーリンク

ジョナのメモ:「最後の1人になったら」

 

この島にいると、ガキの頃を思い出す。
親父が暴れるたびに、兄貴とふたりで隠れた。
そんなとき兄貴は、海の乙女パニアの話をしてくれた。

 

話を聞いてるうちに、まるで海が呼んでいるように感じたのを覚えてる。
海はつらい現実から逃げ出したくて、静かな海に身を投げたくなった。

 

今こうやって浜辺を取り巻くサンゴ礁を眺めてると、あのときと同じ衝動を感じる。
海草色にパニアの髪が難破船にからみつくのが見える。
岩に砕ける波のしぶきはパニアの涙だ。
ララの言うとおり、この島は呪われてる。

 

島に渦巻く怒りが、俺たちをここに閉じ込めてるんだ。
もし、俺が最後の1人になったら、俺はパニアにこの身をゆだねようと思う。
波間をどんどん泳いで、兄貴のところへ行こうと思う。

 

 

ジョナはこの島が呪われていることに気がついてたのね。みんなを助け出す手段を見つけないと。



スポンサーリンク

page top