時間稼ぎ
教団員が100人を超えた。
古い城からの物資の運び出しに着手し、
山のふもとでは街の建設が始まる予定だ。
この島には昔日本人が造った輸送設備があり、
それを利用している。
古代エジプトのピラミッドのように、
太陽の女王を讃えるための建築だという。
だが、そんなのは見え透いたウソだ。マ
サイアスは時間稼ぎをしている。
これは教団員の気をそらすための方便に過ぎない。
儀式だの、嵐だの、過激な殺りくだのを繰り返しても、
団員たちが牙をむくのは時間の問題だ。
そうなったら、俺がリーダーの座に就いてやる。
ソラリはなんらかの目的のもとに組織化され、その頂点にマサイアスがいる。でもその考え方は常軌を逸脱してる。