巫女ホシの文書:「鏡に映る自分」
<現代語訳>太陽の女王もすでに老境を迎えていらっしゃいます。
遠からず後継者を指名されることでしょう。
それが自分になるのではと思うと、不安でなりません。
女王は私を「かわいい長女」とまでお呼びになるのです。
人形のように片時も離さず、髪をクシですき、
お気に入りの衣で着飾らせます。
そんなとき私は、言い知れぬ不安をおぼえるのです。
でも何よりも心を乱されるのは、私を見つめる女王の眼差し…
それはまるで、鏡に映ったご自身を見ていらっしゃるかのようで…
この日の日記には、巫女のホシの恐怖がつづられている。自分が新た場太陽の女王に選ばれるかもしれないと感じていたようね。