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巫女ホシの文書:「最期」

 

<現代語訳>もう死ぬよりほかにありません。
今宵、私は太陽の社殿に登りますが、おとなしく儀式に身を捧げるつもりも、
女王になるつもりもないのです。

 

私が知り得た真実は、誰にも信じてもらえないでしょう。
太陽の女王の身の内に、よもや想像を絶する悪が棲みついていようとは。

 

そしてその悪は、邪馬台国の陸と海を飲み込むだけでは飽き足りぬほど、
激しい飢えに身を焦がしているのです、

 

この悪は、断ち切らねばなりません。
だからこそ、私は社殿におもむきます。
将軍からくすねた短剣を懐に忍ばせて。

 

邪馬台国のために、そして、私と同じ運命を背負わされた巫女たちのために、
私は死ななければならないのです。

 

 

ホシは重い決断をしたのね。私も彼女と同じ運命をたどっているような気すらする。私はいったいどんな決断を迫られることになるのか・・・


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