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使節の文書:「女王の秘密」

 

<現代語訳>何名かの島民から話を聞いた。
城を離れることは禁じられていたが、素直に従う私ではない。
真実を知るためなら、いかなる障害も無力だ。

 

だが、真実は、信じがたいものだった。
女王は霊界と交信しているというもっぱらのうわさだ。
彼女は天候を自在に操り、意思の力だけで大地に豊穣をもたらしているという。
まったくばかげた話だが、そのようなうわさがささやかれる理由はなんであろうか?
素朴な迷信を信じこませることで、女王は民衆を支配していだろうるのか?
女王の名を口にするとき、島民の目は紛れもない崇敬の色が浮かぶ。

 

だが同時に、恐れの感情も見て取れる。
もっとも、重税にあえぐこともなく、嵐の防人の庇護を受けているとなれば、
女王に祈りを捧ぐ者がいるのも無理からぬことだろう。
卑弥呼は彼らにとって単なる女王ではなく、神であるかのようだ。
民の間に不満の種をまくのは、想像以上に難しいかもしれない。

 

 

使節は太陽の女王についての秘密を探っていたようね。女王は不可思議な力で、民衆を支配していたと語っている。


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