導かれし猫たち
(画像はイメージです。)
(=゚ω゚)それは切りのいい数字であったりと、
人には節目の年齢ってものがあると思うんですよ。
中学校時代の同窓会が催されたのもそんな時でした。
わたしは発起人である幹事と距離が近かったこともあって、
旧友たちへの連絡を手伝っていました。
活字として名前が並ぶだけでも懐かしい顔ぶれ。
子どもの頃からの付き合いだったI君。
中学卒業後にも何度が会って遊ぶこともありましたが
それぞれの進路が違っかったこともあり、次第に距離は遠のき、いつしか疎遠になりました。
20歳を迎えたお正月だったでしょうか。
夜頃に彼が突然わたしの自宅を訪ねてきました。
いきなりの訪問に驚きましたが、
そこはお互いをよく知る間柄、すぐに昔話に花が咲きました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、お別れの時間がやってきました。
「またね♪」と声を掛け合い、その場を後にしましたが、このときが彼との最後でした。
I君にまた会いたいなと思い、同級生に連絡を取っていると、
彼はもう何年も前に亡くなっているというウワサを耳にすることに。
今までずーーっと生きているもんだと思っていただけに
自分にとっては青天の霹靂でした。
事実確認も含め、彼と最近まで付き合いがあったであろう人たちと連絡を取ると、悲しいかなそれは事実でした。
葬儀は行わなかったとのことですが、
当時、身内とごく少数の同級生たちとでお別れ会が行われたとか。
どうしてもお墓参りに行きたい。
そう思い、当時の参加者に連絡を試みるも音信不通だったり
現在の近況を知る者はいませんでした。
彼にはふたりのお姉さんがいることを思い出し、
当時、彼女たちが通っていた高校などを当たることにしました。
そのときはまだmixi全盛時代だったため、高校のコミュニティを探り
年齢が近そうなユーザーに1軒、1軒あたり、メッセージを送ることにしました。
オレオレ詐欺とかネット犯罪とか横行する現在、
どこの誰かも分からない輩からの、人探しの文面に目を通してくれる人は少なく、
返信率も低かったことを記憶しています。
最初に次女のお姉さんと同級生だった女性(A子さん)とのコンタクトに成功しました。
残念ながら彼女のその後を知る者はおらず、
仲が良かった同級生たちも次女と連絡を取りたいと思っていたようです。
次に長女のお姉さんを探すべく、同様の行動に出ました。
なかなかヒットせず、釣果はさっぱり。
ぼうずが続くも根気よくローラーをかけると高校卒業後は一度も会っていないけど
mixi内ではつながっているという女性(B子さん)に出くわすことができました。
数ヶ月に及ぶ人探しにようやく終止符が打たれ、すべてが無事に解決した瞬間でもありました。
今回キーパーソンになったA子さんとB子さんに共通している点は
mixiアカウントで使用しているアバター画像に飼い猫と思われる写真が使われていたことです。
ちょっと強引な解釈かもしれませんが、
猫好きとしては何となく感ずる部分がありました。
生前、縁のあった同級生と向かった納骨堂。
そこはあまりに静寂で、ひんやりとしていて、
怖いぐらいに静まり返った不思議な空間にちょっと面食らいましたが
やっと会うことができたI君。
望んだ形じゃなかったけど、これで良しとしました。
お参りを済ませて入り口を出るとバッ!と急に現われた黒猫。
お互い驚いた感じでした。
刹那、胸中に出てきた言葉は「あっ!○○!!」(I君の名前)
なんでそう思ったのかは今でも分かりません。
でも何となくそんな気がしたんですよね。