【KOTY】クソゲー・オブ・ザ・イヤー2012が決定!「太平洋の嵐 ~戦艦大和、暁に出撃す!~」
本来、娯楽のはずがフラストレーションばかりを溜め込んでしまう。
そんな、イライラを募らせる内容のゲームソフトは少なからずこの世に存在している。
雨後のたけのこのように、ゲームソフトが乱立した一昔前のような時代は過ぎ去り、現在は事前情報が氾濫する次世代。ふたを開けてみないと良し悪しがまったく分からないようなジャケ買いは当の昔、今では発売日前におおよそのゲームの内容が露見していることも少なくなく、買いか見送りかの取捨選択は容易になっている。
それでも、実際にプレーしてみないと、本当に面白いかどうかまでは分からない。そのため、発売日にレビューが大荒れすることも珍しくない。人はそれを「クソゲー」と呼んでは畏怖の対象としてきた。
ネット上の水面下では、その年に発売したゲームソフトを対象に、この世で最も後ろ指をさされてきたであろうタイトルを決める「クソゲー・オブ・ザ・イヤー」(KOTY)という実に神々しくも禍々しい催しがひっそりと執り行われていたようだ。
今月までにその頂点を決めるクソゲー・オブ・ザ・イヤー2012が発表されたという。気になるタイトルは昨年11月に発売となったPS3用ソフト「太平洋の嵐 ~戦艦大和、暁に出撃す!~」(システムソフト・アルファー)のようだ。
パッケージには当時、最強と謳われ現在でも造形美が評価されているという戦艦大和の勇姿。ゲーム自体は、超ド級本格派戦略シミュレーションというジャンルでまずは日本、アメリカどちらの陣営でプレイするかを選択するという。
シナリオやゲームを進行する上でのルール(天候の変化の有無など)を決めたら、戦場と化した大海原へといざ出撃。ここからがKOTYに選出されたその本領が発揮されるようだ。
同タイトルは、2007年に発売以降シリーズ化されてきた経緯があるようだ。当時から評価はあまり高くなく、鳴かず飛ばず。グラフィックの質や複雑怪奇で判りづらいシステム面が敷居を高めてきたというのがもっぱらの評判だ。
今回もご多分にもれず、評価は低空飛行。手を出したが最後、まるで五里霧中、プレイヤーは霧の中をさまようような状態に陥るため、「ゲー霧」などと揶揄されているようだ。
- 一昔前の時代遅れなCG
- 移植元であるタイトルからPS3に移植されたわけだが改善点がまるで見当たらない
- 使いまわしのグラフィックも多く、戦車がホバー移動したりする
- 肝心の戦闘では武装してない船が特攻してきたり、補給艦が戦火の激しい真っ只中に配置されていたりと、初期配置がなぜかランダムという仕様。サッカーでいったらゴールキーパーがフォーワードで起用されているようなものか。
- シミュレーションゲーム全般で見られるカーソル操作だが、航路指定はミリ単位での操作が求められるなどアクションを起こそうとするたびに多大なるストレスを受ける
などなど、プレイヤーを苦しめる数々の仕様が選出の大きな後押しとなったようだ。
5663円 |
( 'A`)ネット上でも最後は撃沈の戦艦大和。