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高らかに掲げられたレッドカード

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高らかに掲げられたレッドカード

01 02

 

( 'A`)自分が小学校1年生の頃に迎えた、お正月に起きた出来事。
お年玉をもらう代わりとしてラジコンを買ってもらったんですよ。
車とリモコンが配線で、つながっているような、
子供だましな代物ではなくプロポで動かすちゃんとしたやつ。

 

TV番組でもオヅラさんがナレーションしてた「RCカーグランプリ」とかありましたね~。
懐古するのはそこではなく、
近所でひとりラジコンを走らせていたときの事なんです。
もうね夢中になって走らせていましたよ。

 

気が付くとひとりの女性がわたしに声をかけてきました。
「マナブ?」、「マナブ?」....。
遠い遠い記憶を何とか手繰り寄せても当時の記憶はおぼろげ、
それでも40代前後の女性だったと思います。

 

私の方を見ながら「マナブ」と呼びかけてきますが
残念ながら私はマナブちゃんではありません。
子どもながらに危機感を募らせていると、
名前を呼びながらこちらに駆け寄ってくるではありませんか。

 

怖くなってその場から逃げました。

 

そのとき、ラジコンを抱えて逃げればよかったんですけど
そういう知恵が働かず、ラジコンを走らせながら自分も走る、並走して逃げるという暴挙ですよw
しばらく地面を駆けたあとに振り返ると、女性はその場にたたずみながら、
こちらを悲痛な表情を浮かべて見つめていました。

 

( 'A`)私によく似た子どもを早くに亡くした不幸な女性だったのか
それともほかに何らかの理由や事情を抱えた人物だったのでしょうか。
今となっては知る由もありませんね。

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